回答者:行政書士 秋間大輔(プロフィールはこちら)
東海銀行は、昭和16年(1941年)から平成14年(2002年)まで営業していた銀行です。
東海銀行の業務は、合併などを経て、現在は三菱UFJ銀行に引き継がれておりますので、故人名義の通帳などが出てきた場合は、三菱UFJ銀行にお問い合わせください。(⇒1)
「今さら言っても時効では?」とお思いになるかも知れませんが、預金の消滅時効の期間が経過していても、通常、銀行は払戻に応じてくれますので、問い合わせてみる価値はあります。(⇒2)
具体的なお問合せの方法としては、①24時間いつでもネットで申し込める「Web受付」がおすすめですが、②支店窓口への申し出や、③電話でのお申し出も可能です。(⇒3)
以下、より詳しく説明させていただきます。
1、お問合せ先は 三菱UFJ銀行

1(1) 東海銀行 の沿革
1(2) 現在は 三菱UFJ銀行 に
1(1) 東海銀行 の沿革

東海銀行の沿革につきましては、三菱UFJ銀行の公式サイトにおいて、次のように紹介されております:
1941年(昭和16年)設立。
引用元:三菱UFJ銀行 > 沿革 > 東海銀行
愛知県内で高い実績を
残してきた
「愛知銀行」
「名古屋銀行」
「伊藤銀行」
の合併により誕生。
1(2) 現在は 三菱UFJ銀行 に
東海銀行は平成14年(2002年)に「三和銀行」と合併し、「UFJ銀行」が設立されました。

これにより「東海銀行」の名前は消滅し、旧「東海銀行」の業務は、さらなる合併や行名変更を経て、現在は三菱UFJ銀行に引き継がれております(⇒三菱UFJ銀行 公式サイト 「沿革」)。

そのため、東海銀行の通帳・証書・キャッシュカードなどが出てきた場合のお問合せ先は、三菱UFJ銀行ということになります。
2、消滅時効の期間が経過していてもOK
「東海銀行」の名前が消滅してから既に20年以上が経過しているため…

さすがに、今さら申し出ても、『時効です』と言われるだけじゃないの?
…とお思いになるかも知れませんが、ご安心ください。
2(1) 銀行は一般的に消滅時効を「援用」しません
2(1)銀行は一般的に消滅時効を「援用」しません
たしかに、「東海銀行」に対して預金を有していた「債権者」である故人が、20年以上も預金の出し入れをせずに放置していたとすれば、消滅時効の期間(5年=旧商法522条・民法第166条第1項第1号)は経過していることになります。
しかし、民法は「時効は、当事者が『援用』(=時効の利益を受ける意思を表明)しなければ、裁判所がこれによって裁判をすることができない」とも規定しております(民法第145条)。
そこで、預金債権の「債務者」である銀行は、トラブルを避けるために・・・
記録上預金を確認できる場合には、一般に消滅時効を援用しない
金融法務研究会 預金債権の消滅等に係る問題「第1章 預金債権の消滅時効について」
・・・と言われております。
(上記の論文は、学習院大学教授・東京大学名誉教授である能見善久先生が「金融法務研究会報告書(19)預金債権の消滅等に係る問題」(2012年6月)に書かれたものです)。
2(2)三菱UFJ銀行も「払い戻す」と明言しています
三菱UFJ銀行の公式サイトにも、次の記載があります:
お預け入れいただいたまま、10年超出し入れがなく、お取引の動きのない状態になっている預金はございませんか。
当行では、このような預金も引き続きお預かりしています。預金通帳・証書とお取引印の確認など、所定の手続を経たうえで払い戻すことができますので、いま一度ご確認をお願いします。
三菱UFJ銀行「長期間使用していない預金等のお取扱いについて」

以上により、三菱UFJ銀行は、「東海銀行」の預金の払戻にも応じてくれる可能性が高いと言えます。
3、具体的なお問い合わせの方法
3(1) 24時間いつでもネットで申し込める「Web受付」(おすすめ)
三菱UFJ銀行へのお問合せの方法としては、24時間いつでもネットで申し込める「Web受付」がおすすめです。
最初の入り口の部分が少しわかりにくいかも知れませんので、ご案内させていただきます。
まず、「三菱UFJ銀行での相続手続のご案内」にアクセスしてください。


次に、「STEP.1 相続発生のご連絡」の下の方にある「相続のご連絡(Web受付)はこちらから(24時間受付)」というボタンを押してください。

それ以降は、三菱UFJ銀行の公式サイトの指示に従って手続を進めてください。
3(2) お近くの支店窓口へのお申し出
Web受付がうまくいかない場合は、お近くの三菱UFJ銀行の支店の窓口でお申し出ください。
まず、三菱UFJ銀行の「ATM・店舗のご案内」にアクセスして、「有人窓口」を検索してください。
次に、表示された支店の右下の方にある「ご来店予約」というボタンを押してください。
それ以降は、公式サイトの指示に従って予約を行なってください。
予約なしで支店に行かれますと、長時間待たされたり、当日の受付ができない場合もありますので、必ず予約することを強くお勧めします。
3(3) お電話でのお申し出
一般的に、銀行などの大企業のコールセンターへのお電話は非常につながりにくく、相続人様にとって大きなストレスがかかります。
また、受け付けている担当者も激務で疲れ切っていることが多いといえます。
そのため、お電話でのお申し出は、基本的にはお勧めしておりません。
ただ、Web受付がうまくいかず、かつ、支店の窓口に行く時間もないという方は、お電話でのお申し出をするしかないかも知れません。
そのような方のために、お電話でのお申し出の方法をご案内させていただきます。
まず、「三菱UFJ銀行での相続手続のご案内」にアクセスしてください。


このページの下の方(STEP.4 「払い戻し等のお手続き」の下)に、「その他」という項目があり、ここに、「相続オフィス」の電話番号と受付日時が記載されております。
電話がつながった際に用件をスムーズに伝えられるように、お手元に故人の通帳やご逝去日・最後の住所が分かる書類を用意した上で、おかけ間違えのないようにお電話をしてください。
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以上、参考にしていただければ幸いです。
回答者:行政書士 秋間大輔(プロフィールはこちら)
